リバーシブル・キルトについて

2枚のキルトトップを作って、綿をはさんで1枚のキルトに仕上げると思っている人が多いようですが、実はそうではありません。それぞれのブロックを中心から外に向かって両面同時に縫っていきます。

まず、A面とB面の中心になる布を各1枚用意し、中綿も同じサイズのものを1枚用意して、それを中にはさんでサンドイッチをつくります。この時布は両方表が外に出ているよう、注意してください。次の作業がし易いように、私は端に近いところを仮縫い(ミシンで)します。これで中心はできあがり!


次からは布と綿はかわりばんこになります。まず布を今度は内側が表になるように、中心に合わせ、一辺だけ(両面同時に)縫い、アイロンで今縫った布を両面とも起こします。(そこで表が出てきます)そこへ細く切った中綿(今からは綿には縫い代はいりません)をはさみ、又、端を縫って、綿を固定させます。 この作業を必要な大きさになるまで、続けます。

特にリバーシブルキルトに関しては、布を切り始める前に A面、B面両方のデザイン、ならびに使用する布が完璧に決まってないと始められません。途中で、デザインの変更は非常に困難になります。


必要枚数が縫いあがったら、つなぎ合わせるのですが、その時、それぞれ、各ブロックとブロックの間にもう1本布が必要になります。(リバーシブルのブロック同士を直接つなげることは、できません)そのためデザインするときに、そのもう1本が入ることも、計算しておかなければなりません。